伊藤園 自然が好きです。 おーいお茶

産地を訪ねて−鹿児島県志布志−

「お~いお茶」発売35周年を記念してお届けするプレミアムボトル「瓶 お~いお茶」。
長年、「お~いお茶」のおいしさを支えてきた2つの産地にフォーカスし、その魅力を存分に感じていただける味わいに仕上げています。
「せいめい」に使われている茶葉の産地は、鹿児島県志布志。契約農家と共に良質な茶葉の生産に取り組む茶問屋を訪ね、未来を見据えたお茶づくりについて話を聞きました。

生産者と二人三脚で生み出す「お~いお茶」品質の茶葉

「せいめい 荒茶」――そう記された茶葉の山から、片手にひとすくい。まず重さや手触りを確かめる。次に、色や撚り、香り。そして茶碗に入れてお湯を注ぎ、口に含んで味わいや香りを感じ取る。その時間、茶師・堀口将吾さんの横顔は静かに張り詰める。
鹿児島県志布志市の茶問屋「堀口園」では、堀口さんをはじめ熟練の茶師が契約農家から買い取ったすべての茶葉に対し、こうした官能検査を行っている。
その傍らに置かれた機械では、緑茶の苦味・渋味成分であるカテキンや、旨味や甘味のもととなるアミノ酸、葉の硬さを表す繊維量など、8項目を測定。
五感を研ぎ澄ませて行う職人仕事と先端技術の掛け合わせ、それこそが「堀口園」の強みだ。

日照時間が長く、温暖な気候と火山灰が堆積してできた水はけの良い土壌に恵まれ、お茶の生産量が全国第2位を誇る鹿児島県。「堀口園」はその南東部、大隈半島に位置する志布志市で昭和62年から茶問屋を営んできた。伊藤園との取引もその当時から始まっている。

志布志では早生から晩生まで多様な品種を栽培している。平坦な地形ゆえに機械化も進み、良質な茶葉を安定的に生産できる体制が整っている。

一般的に茶問屋といえば、市場で荒茶(生の茶葉を蒸す・揉む・乾燥など一次加工した状態)を仕入れ、ブレンドや仕上げ加工(火入れ・乾燥・整形・分別など)を施し、販売店や飲料メーカーに卸すのが仕事。

一方、堀口園は通常の問屋業務にとどまらず、自ら栽培も手掛ける産地問屋として、卸先である伊藤園と契約農家とのパイプ役となり、より良質な茶葉の生産に力を注いでいる。
「茶葉は生産者から直接弊社に持ち込まれるので、その都度、求められている品質をすり合わせるようにしています」(堀口さん)。茶葉の状態が思わしくなかったり、荒茶に加工する機械に不具合が起きれば、自ら畑や工場に出向き、生産者と一緒に原因を探り解決策を考える。まさに二人三脚で歩みを共にしてきた。

「堀口園」代表の堀口将吾さん。令和5年「全国茶審査技術競技大会」では大会長を務めるなど、日本茶業界で果たしている役割も大きい。

「品種の特徴を味わう」という新しいお茶の楽しみ方を提案

高齢化などにより全国的にお茶の栽培面積が減少している中、志布志は生産者の平均年齢が若く、生産規模も拡大を続ける活気のある産地だ。「やぶきた」以外にも多様な品種に価値を見出し、早生から晩生まで幅広く栽培。名実共にこれからのお茶業界をリードしていく地域の一つと言える。伊藤園は堀口さんと連携し、ここ志布志を舞台に未来を見据えたお茶づくりに取り組んでいる。

たとえばお茶の品質を大きく左右するのが、摘み取りのタイミングだ。「茶葉の状態は日々刻々と変化します。理想とする品質の茶葉をできるだけ多く収穫するには、天候や気温の推移を見ながら収穫日を見定めなければいけません」。
そこで伊藤園が導入したのが、AIによる繊維量やアミノ酸量の判定技術。まだ試験段階ではあるが、運用が進めば契約農家はタブレット端末を茶葉にかざすだけで、経験の差に依らず誰でも正確に摘期を判断することができるようになる。

また、「消費者のニーズや中長期のトレンドなど伊藤園さんからいただく情報を踏まえ、生産者と今後の方針を考えていくことも私たちの大切な仕事です」と堀口さん。多様な品種を栽培できる産地ならではの強みを生かし、飲み手の嗜好に合った品種への植え替えや、有機栽培への転換も積極的に推奨している。

品種や栽培方法、摘み取りのタイミングなどが異なる様々な茶葉の官能検査を行う。荒茶の場合は、仕上げ加工まで施した時にどんな味わいになるか予測しながら品質を鑑定。

中でも「せいめい」は、堀口さんが今、最も期待を寄せている品種だ。近年開発されたばかりのお茶で、堀口園では2019年から栽培を開始、来春初めての本格的な収穫を迎える。「苦味や渋味が弱く、旨味が強いお茶です。病害虫に強く有機栽培に向いているので、徐々に栽培面積を広げているところです」。

定植から2年目の「せいめい」の幼木。消費者の嗜好にフィットし、有機栽培にも向いていることから、今後、産地の柱となることが期待されている。

絶妙なバランスでブレンドされた「お~いお茶」のおいしさとはまた異なり、「せいめい」単一で淹れたお茶は、品種本来の魅力を純粋に味わうことができる。 「栽培技術や加工技術ももちろん重要ですが、品種の持つ力ってとても大きいんですよ。“日常茶飯事”という言葉があるように、お茶は昔から当たり前にある文化ですが、このボトリングティーを通じて新しい楽しみ方を提案できたらうれしいですね」。

text by Kyoko Kita / photographs by Hide Urabe

せいめい SEIMEI

期待の新品種「せいめい」の
みずみずしくピュアな味わいを
そのままぎゅっとボトリング。
香り高く、苦味・渋味はひかえめ。
口の中にふくよかな旨味が広がります。
長い余韻にひたりながら
ゆったりと上質な時間をおすごしください。

容量:375ml

3,240円(税込)

商品概要
JANコード:4901085649350
賞味期間:6ヵ月間
栄養成分
エネルギー:0kcal
たんぱく質:0g
脂質:0g
炭水化物:0.5g
食塩相当量:0.02g
原材料
緑茶(日本)/ビタミンC
アレルギー物質
なし
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